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こんなご本を読みました2014年版(活字編1) [読書/感想/レビュー]

はやいもので2014年ももう終わりですね。
今年読んだ本を簡単なコメント付きで紹介したいと思います。コメントを書いてるだけで年が明けそうなのでとりあえずリストだけ上げます。コメントはおいおい追加していく予定。。
※思い出せる分だけ挙げました。専門書などは割愛してます。
 
■作家で読む
・伊藤計劃と円城塔
伊藤計劃『ハーモニー』

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)


 
 
やっと読んだのだけれど、まちがいなく今年最大のヒット。限りなく医療福祉が進む未来はユートピアにしてディストピア。『虐殺器官』の作家が描く、「言葉」と「身体」と「社会」の極限。
この衝撃はいつか感想文にしてまとめようかと思います。
 
 
円城塔『Boy's Surface』『Self-Reference Engine』『これはペンです』『道化師の蝶』『オブ・ザ・ベースボール
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
複雑系作家の円城塔。普通のメタフィクションが「読むこと」を意識させるなら、円城塔は「読むこと」を解体する。文字と世界が万華鏡を覗くようにくるくるく
るくる回転し、特異な読書体験を味わえる。難解で、自分にとって理解の及ばない世界だけれど、それがただただ展開するのを眺めているだけで楽しい。
個人的には『Self-Reference Engine』、『これはペンです』所収の「良い夜を持っている」、『道化師の蝶』所収の「松の枝の記」、「オブ・ザ・ベースボール」のような比較的取っつきやすい辺りが好み。
『バナナ剥きには最適の日々』しかり『後藤さんのこと』しかり、タイトルにネタを仕込むなどなにげに洒落っ気が多い作家でもある。
 
 
伊藤計劃×円城塔『屍者の帝國』
 
 
 
円城塔が伊藤計劃の遺稿を引き継いで完成させた小説。伊藤の残した冒頭30ページの草稿からここまで話を広げるとは、という点では驚嘆な作品。読みやすいエ
ンターテイメントに仕上がっているが、随所に仕込まれたネタのもとを知らないと面白さが減ってしまう。逆に元ネタに詳しすぎても筋が推測できてしまうので
その辺りちょっと困った作品といえなくもない。
伊藤計劃と円城塔は同世代のデビューということで、仲も良かったらしい。伊藤計劃も「Indifference
Engine」(『Indifference
Engine』所収)なる作品も出しており、どこか暗合めいている(なお両者のタイトルの元ネタはバベッジの発明した階差機関[difference
engine])。


・小林泰三
小林泰三『玩具修理者』『海を見る人』『脳髄工場』『人獣細工』『肉食屋敷』『アリス殺し』『大きな森の小さな密室』『目を擦る女』『天体の回転について』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
友人にお勧めしてもらったので一気に消化。ハードSFの第一人者。ホラーあり、SFあり、ミステリありと大変幅広い芸風。反面、作品の面白さの幅も大変なもので、いったい面白さとは何かという究極的な問題を読者に常に問いかける作家でもある。
個人的には『玩具修理者』所収の「酔歩する男」、『海を見る人』所収の「海を見る人」「キャッシュ」「門」、『人獣細工』所収の「吸血狩り」「本」がおすすめ。
 
 
・カフカ『カフカ小説全集1~4』
 
カフカというのは僕にとって特別な作家であるけれども、これまで全部の作品を読んでいたわけではなかった。『変身』といくつかの珠玉の短篇(例えば「断食芸
人」や「掟の門」であったり「判決」や「流刑地にて」)を読んだくらいで、その他の長編については手をつけていなかった。
そこでこの機に全集を消化しようという気になったのであった。各巻のあらすじについては以下の通り。
 
 
 
 
第1巻『失踪者』:「アメリカ」として知られる長編。前半部のみで「火夫」という短篇になっている場合もある。ドイツからアメリカに渡った少年が理不尽なできごとに振り回されながら放浪する。
未完。
 
 
 
 
第2巻『審判』:銀行員ヨーゼフ・Kはある朝突然逮捕される。起訴された理由も罪もわからないまま、曖昧な裁判に翻弄されるKは、ある夜「犬のように」処刑される。未完(結末部は原稿があるが、全体としては未完)。
 
 
 
 
第3巻『城』:雇われ、ある寒村にやってきた測量士Kは雇い主のいる城になんとかしてたどり着こうとする。が、たどり着けない。未完。
 
 
 
 
 
第4巻『変身 ほか』:表題作ほか、「田舎医者」「観察」などカフカの短篇を収録。

感想文については長くなりそうなのでまたいつか。
 
 
・上遠野浩平『螺旋のエンペロイダーspin.1』『しずるさんと気弱な物怪たち』

 
 
 
 
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最近追えてない。毎度おなじみブギーでポップなアレ系列も読まないとね。
 
 
・サン=テグジュペリ『人間の土地』『星の王子さま』
 
 
 
 
 
 
去年がサリンジャーの年だったとすれば、今年はサン=テグジュペリかな。
とあるマンガがきっかけで『星の王子さま』を随分久しぶりに読みました。
"「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思っているのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ。」"
『人間の土地』もそうですが、心が乾燥してひび割れたときに読みたい本ですね。
 

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