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日の当たる場所、あるいは奇跡のない世界:映画「この世界の片隅に」感想 [読書/感想/レビュー]

――ネタバレを含む。当然ながら。

こういうことをよく考える:
 
ある作品が特定の人々を感動させる一方で、特定の人々に対しては何の感動ももたらさない、といったことがあるのはなぜだろうか。
 
僕自身、人と温度差を感じることが多いので、なぜ自分は他のひとと同じような楽しみ方ができないのかと自責の念に駆られる。
単なる個人差と言い切ってしまえばそれまでなのだが、もう少し実のある説明が欲しい。
それで、その作品を楽しむのになにが必要なのか、ということにしばしば思いを巡らす。


さて、「この世界の片隅に」を観てきた。
この映画を観て笑い、涙を流しさえしたのだけれど、
見終わった後に、もやもやとしたものが胸の奥に残った。
部分部分の良さというものは確かにわかるのだけれど、
それでも釈然としない――全体として受け入れがたいなにかを感じてしまったのであった。

「この世界の片隅に」の評判はすさまじい。
肯定と賞賛の嵐。うまく楽しめなかった自分はなにか生き物として大事な部分が欠落しているのではないかという恐怖にすらとらわれてしまう。

しかも、気に食わない描写があるとかではないのだ。
部分部分は僕にとっても好意的に評価することができた。
だが、全体として見てみてると、どこか受け入れがたいのである。

映画館に二回ほど足を運びつつ、色々考えてみたのだが、
それは結局この作品が、「居場所のある人」のための物語であるから、という点に尽きると思う。

この作品は、居場所のある人の物語である。
自分の居場所を作る物語でもなければ、居場所を探す物語でもない。
小姑・徑子の登場だとか、憲兵にノートを取り上げられるとか、幼なじみ(でおそらく初恋の相手)の水原が泊まりに来るとか、
ひとつひとつのエピソードには確かにすずの立場を揺らがせるような予感がある。
しかし主人公の人柄ゆえ、笑い話になったりほろ苦い思い出になったりで、
立場が根幹から揺らぐようなことにはならず、むしろ雨降って地固まるという感じで進んでいく。
さらには、晴美を死なせてしまった後ですら、(主人公の心情的にはそうだったとしても)居場所がないだなんてことにはならない。
予定調和ですらなく、主人公の居場所はあらかじめ用意されているのだ。

そしてこの作品は、失われた秩序が物語の力によって再生する類の話ではない。
問題が起き、誰かが傷ついたとしても、なにかドラマティックなできごとが
起こって解決するということにはならない。
できた傷は、善良な人々の健全な日常の営みによって癒される。
取巻く世界の健全性によって秩序は取り戻される。
奇跡などといういかがわしいものが入り込む余地はどこにもない。

健全な世界に住んでいる人々にとっては、魔法もドラマも不要なのだ。
人が救われるのに、奇跡など必要ないのだ。

病気が自然治癒するのを眺めているような、そんな気分にさせられる。

だけれどそのことがかえって越えがたい隔たりを感じさせる。
ちょうど、誰かの家の中の暖かい団欒を、寒い路地から窓越しに眺めているような。
そんないたたまれなさを覚える。

きっと、帰る場所のある人々にとってはごく自然に受け入れられるのだろう。
帰れば暖かい家が待っているのは当然なことだからだ。

しかしそうではない人間もいる。
日々は生きづらく、人生は無味乾燥で、この世には自分の居場所がないのだということにうすうす気付いている。
奇跡でも起こらなければ、この生気のない、変わり映えしない毎日に変化は起きない。
そういう日常を送る者にとっては、魔法もドラマもなしに救いのもたらされる「健全な」世界というものそのものがむしろ高度なフィクション――きわめて類い希なる奇跡に思えてしまう。

この映画では世界の健全さについて、説明はなされない。世界が健全であるのかとか、なぜ世界が健全なのかと問われることもない。
その必要はないのだ。なぜなら居場所のあるものにとって世界が健全であるということはもっとも自明な前提なのだから。疑う必要すらないほどに当然のものだから。
この作品の持つ世界の美しさは、日常への、生活への揺るぎない信頼に支えられている。
そうでなければ、ここまで完成されたものはできなかっただろう。

だけれど僕は当惑してしまう。
日常への疑いのない信頼に、願望ですらない健全さに、戸惑ってしまう。
この作品の描く美しい世界を、根底の部分で信じることができない。

疑いを抱く者は天国の門に入ることはできない。
これは世界に愛され、世界を愛することのできる人のための作品である。
この作品を自然に受け入れられるかどうかというのはきっと、越えようのない断絶なのだと思う。

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2015年は映画の年だった [読書/感想/レビュー]

年の瀬と相成りました。
今年はゲームにも小説にもあまり触れませんでした。
替わりに、ふいの出会いもあり、映画を観に劇場に足を運ぶことが例年に比べ多かったように思います。
ハイライトは「風立ちぬ」(2013)、「セッション」、「バードマン」を連続で観られたことでしょうか。
特に後二作を劇場で観られたのが嬉しい。
僕の人生においてこんなに映画が「入ってくる」ことがあるのかと驚きました。

てーことで、今年見た映画のリストです。
ネタバレはない替わりに、毒にも薬もならないコメントが一行程度ついています。
特に印象深かったものはそのうち感想を書いたり書かなかったりするかもしれません。

■劇場でみたもの

・「ベイマックス」
ケアロボットに説明が必要ですか?

・「博士の異常な愛情」(1964)
札幌映画サークルの上映会にて。

・「千年女優」(2002)
札幌映画サークルの上映会にて。
折しも原節子の訃報が流れた後だったので非常に感慨深かった。

・「セッション」
音楽映画。愛。

・「バードマン」
演劇映画。奇跡。

・「インサイド・ヘッド」
もやっと。

・「ナイトクローラー」
ニュース映画。

・「キングスマン」
紳士がアクション。

■暗い映画部門
・「ブルーバレンタイン」(2010)
ひたすらにつらい。見て後悔する傑作。
オープニング、僕はホラー映画かと思いました。

・「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000)
ドラッグで狂っていく生活。
どこにも救いはございません。

・「アメリカン・ビューティー」(1999)
アメリカ家庭が崩壊していく。
不思議ともう一度見たくなる。

・「ミスト」(2007)
霧が、もやっと。
悪くないけどもう一歩欲しい。

・「ウィッカーマン」(1973)
ヒワイな「サウンド・オブ・ミュージック」。
とてもステキな映画なので前情報なしに見るのが吉。

・「未来世紀ブラジル」(1985)
カフカ的世界観×オーウェル的ディストピア。
鮮烈な視覚的体験。

・「その土曜日、7時58分」(2007)
「ミッドナイト・イン・パリ」を借りたつもりが入っていたのがコレ。
「十二人の怒れる男」の監督の遺作ですってよ。

・「凶悪」(2013)
凶悪であるとはどういうことか。
もやっとする良作。


■現実と虚構と
・「クイズ・ショウ」(1994)
テレビという虚構。

・「ニュースの天才」(2003)
報道という虚構。
胸の悪くなるよくできた映画。

・「ザ・プレイヤー」(1992)
素晴らしきハリウッド。

・「トゥルーマン・ショー」(1998)
人生はフィクション。

・「ゲーム」(1997)
なんて素晴らしいんだろう。

・「ゾディアック」(2007)
虚構のような事件に心奪われ、人生を狂わされた人々。

・「パプリカ」(2006)
夢と夢。

・「東京ゴッドファーザーズ」(2003)
人はそれを奇跡と呼ぶのかも。

・「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」(1990)
ひたすらにメタい映画。

・「パンズ・ラビリンス」(2006)
少女を取巻く過酷な現実。そこに入り交じる幻想は、夢か、はたまた。


・「her/世界でひとつの彼女」(2013)
私ははじめこれはホラー映画かと思いました。いやマジで。

・「イヴの時間」(2010)
機械と人間を区別する必要がありますか?

・「ブレードランナー」(1982)
"二つで十分ですよ!"

■生きる
・「スノーピアサー」(2013)
生きるとは。

・「桐島、部活やめるってよ」(2012)
生きていくしかない。

・「ダラス・バイヤーズクラブ」(2013)
生きる。

・「風立ちぬ」(2013)
生きねば。

・「モールス」(2010)
君と生きる。

・「愛、アムール」(2012) 
君と生きる?
「ファニーゲーム」(1997)と同じ監督とはね。

・「ライフイズビューティフル」(1997)
それでも人生は。

・「シュガーラッシュ」(2012)
悪役(ヒール)で生きていく。

・「Final Destination」(2000)
死の運命に抗うこと。

・「オールユーニードイズキル」(2014)
これまた、運命に抗うこと。

・「スペル」(2009)
ハイパーおばあちゃん。

・「許されざる者」(1959)
「許されざる者」(1992)と間違って借りてしまった。
なんだこれは。

・「許されざる者」(1992)
許されません。

・「コーヒー&シガレッツ」(2003)
雑談。

・「トイ・ストーリー3」(2010)
卒業。

・「レスラー」(2008)
リングが人生。

・「ブラック・スワン」(2010)
舞台にすべてを。

・「クロワッサンで朝食を」(2012)
パリで。

・「英国王のスピーチ」(2010)
国王として。

・「グッバイ、レーニン!」(2003)
理想と現実と。過去と未来、現在。

・「告発」(1995)
人間の尊厳。

・「ゼロ・グラヴィティ」(2013)
宇宙空間、それは果てしなく孤独な世界。



■その他
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語」(2012)「[後編]永遠の物語」(2012)「[新編]叛逆の物語」(2013)
劇場版は正直蛇足かしらと思って敬遠していたけれど、見てから考えを改めました。
少なくとも、ついお菓子の魔女のグッズを集めてしまう程度には。

・「ハウルの動く城」(2004)
それは魔法。

・「紅の豚」(1992)
ちゃんと観てなかったので。

・「ドライヴ」(2011)
非常に抑制の効いたストイックなバイオレンス映画。
「ホットライン・マイアミ」(ゲーム)に影響を与えたとか。

・「シャイニング」(1980)
キューブリック・スマイル
キング原作の映画ではじめて好きだと思った気がする。

・「フルメタル・ジャケット」(1987)
キューブリック・スマイルその2。

・「薬指の標本」(2005)
日本の同名小説を仏の監督が映画化。

・「ヒトラー~最後の12日間~」(2005)
背景をあらかじめ知っておくとより楽しめます。

・「エル・トポ」(1970)
ポカーン。やばい映画。

・「レザボア・ドッグス」(1992)
ひたすらに雑談がかっこいい。



こんなご本を読みました2014版(マンガ編) [読書/感想/レビュー]


マンガも色々読んだはずなのですが生憎のところ覚えていません。
思い出せる範囲で紹介していきます。

■ヒット作品
・伊藤悠『シュトヘル 1~10』


シュトヘル1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

シュトヘル1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

  • 作者: 伊藤 悠
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/03/30
  • メディア: コミック




時は戦乱、モンゴルの勢力が日増しに拡大しつつある中国大陸。滅び行く文字を愛し護ろうとする辺境の皇子ユルールと、復讐と殺戮の世界に身を投じる戦鬼シュトヘル。二人の出逢いはやがて歴史を動かしていくことになる。文字とは何か、守るべきものは何か、戦乱の果てにあるものは何か。問いに問いを重ねる激動の時代の大歴史ロマン。
数年に一度の大ヒット。とにかくカッコイイ。読まないと面白さは伝わりません。読んでください。


・小川麻衣子『ひとりぼっちの地球侵略 1~6』

ひとりぼっちの地球侵略 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

ひとりぼっちの地球侵略 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

  • 作者: 小川 麻衣子
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/07/12
  • メディア: コミック



"「私と仲間になってよ! 一緒にこの地球を侵略しましょう」"。高校生の主人公の前に現れたのは、宇宙人を名乗る謎の先輩。ちょっぴり不思議な日常と、ときどき戦闘。ちょっと変わったボーイミーツガール。
とりあえず4巻ぐらいまで一気読みしましょう。今後の展開に期待です。

 
・佐久間結衣『コンプレックス・エイジ 1~2』
コンプレックス・エイジ(1) (モーニング KC)

コンプレックス・エイジ(1) (モーニング KC)

  • 作者: 佐久間 結衣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/08/22
  • メディア: コミック
 "あなたの趣味に賞味期限はありますか?" 年齢と趣味に悩む26歳コスプレイヤーが主人公。コスプレってこういう苦労があるんだ、っていう舞台裏がわかるのと、「いつまで続けられるのか」ってーのは他の趣味にも共通するところかな、と。いったいどういう落し所を用意するのかな~というのが気になる作品。
http://morning.moae.jp/lineup/280
 
 
■ヒットした作家
・吉田基巳『夏の前日 1~5(完結)』『水の色、銀の月 1~2』

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)

夏の前日 1 (アフタヌーンKC)

  • 作者: 吉田 基已
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/02/05
  • メディア: コミック



水の色 銀の月(1)

水の色 銀の月(1)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/07/21
  • メディア: Kindle版



夏の前日:孤独を抱える美大生、哲生はバイト先の画材屋で年上の和服美人、晶と出逢う。

とりあえず、第一話を試し読みしてピンと来たなら読むとよいです。

繊細な描写に心動かされる作品です。
『夏の前日』は『水の色、銀の月』のスピンオフ的な存在なのですが、ここはあえて『夏の前日』を先に読むことをお薦めします。


・阿部共実『空が灰色だから』『大好きが虫はタダシ君の』『ちーちゃんはちょっと足りない』『死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々』

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)

空が灰色だから 1 (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者: 阿部 共実
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2012/03/08
  • メディア: コミック


大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)

大好きが虫はタダシくんの―阿部共実作品集 (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者: 阿部 共実
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2013/01/08
  • メディア: コミック


ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!)

ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックスエクストラもっと!)

  • 作者: 阿部 共実
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2014/05/08
  • メディア: コミック





日常生活に潜む歪み、ずれ、不安、暗闇。あるいは、気付いてはいけない、気付きたくないことに気付いてしまう生きづらさ。そんな諸々に翻弄される少年少女たちを、時には明るく、時には残酷に、ポップな絵柄で描き出します。
『空が灰色だから』は展開の読めない一話完結もの。『大好きな虫はタダシ君の』は作家の初期作品集。そして、『ちーちゃんはちょっと足りない』はそんな作家の個性が遺憾なく発揮された心えぐる作品となっています。この長編の衝撃を考えると「このマンガがすごい!」(2015年)第一位の座を獲得したのも納得できます。『死にたく~』(略称「死に日々」)は、秋田書店のWebコミックで現在も連載中。

 ・史群アル仙『今日の漫画』 
史群アル仙作品集 今日の漫画

史群アル仙作品集 今日の漫画

  • 作者: 史群 アル仙
  • 出版社/メーカー: ナナロク社
  • 発売日: 2014/10/10
  • メディア: 単行本


 
 Twitterで活躍している史群アル仙の初短篇集。自分と同世代(というか年下)でここまで心抉られるものを描く人がいるのか!(それも一ページに!) と衝撃を受けました。こんなにストレートに表現して無事なのか、と余計な心配をしてしまわないでもないですが、今後も応援していきたい作家です。
なお、僕がこの短篇集から一篇を選ぶとしたら「元気が無い」を選びます。
 
 
・三島芳治『レストー夫人』

レストー夫人 (ヤングジャンプコミックス)

レストー夫人 (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 三島 芳治
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/05/19
  • メディア: コミック



" その学校では、毎年二年生が「レストー夫人」という演劇をする。しかも7つのクラスで同じ劇を違う台本にして、7種類の「レストー夫人」を上演するのだ。"
新聞の書評で紹介されていて印象に残った作品。劇中劇をめぐる少年少女の群像もどこかしら演劇めいていて、不思議な世界観の中で物語が展開される。なんとなく言葉にしがたい空気感が独特。作者の今後の作品も気になるところ。

■安定のジャンプ
・松井優征『暗殺教室 1~12』

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 松井 優征
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/11/02
  • メディア: コミック


 
・堀越耕平『僕のヒーローアカデミア 1』

僕のヒーローアカデミア 1 (ジャンプコミックス)

僕のヒーローアカデミア 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 堀越 耕平
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/11/04
  • メディア: コミック



・葦原大介『ワールドトリガー 1~8』
ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

ワールドトリガー 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2013/07/04
  • メディア: Kindle版


 
王道なので特にコメントは必要ないかなとも。
葦原大介は『賢い犬リリエンタール』の人で、こういうバトルものも描けるというのがちょっと意外。それをいえば松井優征も前作が『ネウロ』なんだけどね。。


■懐かしの…
・由貴香織里『伯爵カイン 全6巻』

伯爵カイン 第1巻 (白泉社文庫 ゆ 1-11)

伯爵カイン 第1巻 (白泉社文庫 ゆ 1-11)

  • 作者: 由貴 香織里
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫



『ゴッドチャイルド』の途中までしか読んでいなかったので購入。
 
 
・佐々木淳子『Short Twist』『リュオン』

SHORT TWIST佐々木淳子作品集 (バーズコミックススペシャル)

SHORT TWIST佐々木淳子作品集 (バーズコミックススペシャル)

  • 作者: 佐々木 淳子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: コミック


リュオン (幻冬舎コミックス漫画文庫 さ 2-1)

リュオン (幻冬舎コミックス漫画文庫 さ 2-1)

  • 作者: 佐々木 淳子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
  • 発売日: 2011/01
  • メディア: 文庫




自分のSF的ルーツはたぶんここにあるのだろうなー、という佐々木淳子。「霧ではじまる日」をはじめ、『ダークグリーン』『那由多』など名作が多い。『Short Twist』は時間SFの表題作を含む短篇集。『リュオン』は『ダークグリーン』の登場人物のその後を描いたもの。

・『藤崎竜作品集 1~3』『屍鬼 全13巻』
藤崎竜作品集 1 サイコプラス (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-1)

藤崎竜作品集 1 サイコプラス (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-1)

  • 作者: 藤崎 竜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/05/16
  • メディア: 文庫


藤崎竜作品集 2 サクラテツ対話篇 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-2)

藤崎竜作品集 2 サクラテツ対話篇 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-2)

  • 作者: 藤崎 竜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/07/18
  • メディア: 文庫


藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-3)

藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版) (集英社文庫 ふ 26-3)

  • 作者: 藤崎 竜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/10/17
  • メディア: 文庫


屍鬼 1 (ジャンプコミックス)

屍鬼 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者: 藤崎 竜
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/07/04
  • メディア: コミック








藤崎竜といえば『封神演義』。太公望…ではなく太公 望(のぞみ)ちゃんが活躍する「異説 封神演義」が読みたくなって作品集を購入。「PSYCHO+」(サイコプラス)をはじめとする初期作品や、形而上学的格闘漫画「サクラテツ 対話篇」なども収録。ただ「シャドウシティへようこそ」は入ってないのね。。
『屍鬼』は小野不由美の同名小説のコミカライズ。原作好きかつ藤竜好きの私としては、この組み合わせで駄目だったらどうしよう…という危惧のもとずっと手を出しあぐねていたのだが、今年ついに購入。結論から言うとこれはこれでアリ! だなあと。「なるほど、ここをこー処理するのね」という手際に唸らされる。でもそれゆえに原作を読んでから読むのがお薦め。
 
 
・有賀ヒトシ『ロックマンメガミックス 全2巻』『ロックマンギガミックス 全3巻』


ロックマンメガミックス Vol.1 (ブレインナビ コミックス) (BN COMICS)

ロックマンメガミックス Vol.1 (ブレインナビ コミックス) (BN COMICS)

  • 作者: 有賀ヒトシ
  • 出版社/メーカー: 文苑堂
  • 発売日: 2009/05/26
  • メディア: コミック



ロックマンギガミックス Vol.1 (ブレインナビコミックス) (BN COMICS)

ロックマンギガミックス Vol.1 (ブレインナビコミックス) (BN COMICS)

  • 作者: 有賀 ヒトシ
  • 出版社/メーカー: 文苑堂
  • 発売日: 2009/09/30
  • メディア: コミック


 
『ロックマンメガミックス』に収録された「ロックマンを作った男たち ロックマン誕生伝説」が読みたくなって購入。自分の中でのロックマンリバイバルきっかけ。GBロックマンで育ったので、スペースルーラーズが出てくる『ギガミックス』は大変懐かしく読んだ。ロールちゃん可愛い。
 
 
・滝沢ひろゆき『ドラゴンクエストへの道』
 
マンガドラゴンクエストへの道 (ドラクエコミックス)

マンガドラゴンクエストへの道 (ドラクエコミックス)

  • 作者: 滝沢 ひろゆき
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 1990/02
  • メディア: 単行本



ドラクエ製作秘話なるものをちゃんと追っておきたかったので購入。



■その他
・大武政夫『ヒナまつり』

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)

  • 作者: 大武 政夫
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2011/07/15
  • メディア: コミック



インテリヤクザが超能力少女に翻弄されるギャグマンガ。


・いけだたかし『34歳無職さん 1~5』

34歳無職さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

34歳無職さん 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

  • 作者: いけだ たかし
  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/02/23
  • メディア: コミック



こちらで公開されていたWeb漫画↓
が単行本になった! ということを知って購入。


・茂木清香『Pupa』

pupa(1) (アース・スターコミックス)

pupa(1) (アース・スターコミックス)

  • 作者: 茂木清香
  • 出版社/メーカー: アーススターエンターテイメント
  • 発売日: 2011/11/11
  • メディア: コミック



ジャンル:兄弟愛・カニバリズム。モンスターな妹にひたすらお兄ちゃんが食われます。越えてはいけない一線をじゃんじゃん超えていきます。はい。


■Web漫画
『胎界主』
本ではないですが。深遠な世界観で構築されたWeb漫画です。続きが早く読みたい。
 
 
 
■気になるもの
・『アマリリス』
アマリリス (ヤングジャンプコミックス)

アマリリス (ヤングジャンプコミックス)

  • 作者: 福島 鉄平
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/12/19
  • メディア: コミック


 
男娼の少年が同世代の少年を好きになる話とのこと。
 
 
・『ミミクリ』
ミミクリ

ミミクリ

  • 作者: ai7n
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2014/09/18
  • メディア: コミック


 
危険↓
 
 
・カネコアツシ『SOIL』『Wet Moon』

SOIL 1 (Beam comix)

SOIL 1 (Beam comix)

  • 作者: カネコ アツシ
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2004/01/31
  • メディア: コミック



Wet Moon 1 (ビームコミックス)

Wet Moon 1 (ビームコミックス)

  • 作者: カネコアツシ
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2012/02/25
  • メディア: コミック


 
友人がお薦めしてくれたのでそのうちに読む。
漫画があるから来年もきっと生きていける。

こんなご本を読みました2014年版(活字編3) [読書/感想/レビュー]

続きの続き
 
■和製小説
・昭和の香り
安部公房『R62号の発明・鉛の卵』
 
 
 
開高健『パニック・裸の王様』
 
 
 
北杜夫『幽霊』
 
 
 
小松左京『夜の声』
 
 
 
 
・現代日本
川崎草志『長い腕』
 
 
 
岩井志麻子『邪悪な花鳥風月』
 
 
 
曽根圭介『鼻』
 
 
 
国広正人『穴らしきものに入る』
 
 
 
谷川流『涼宮ハルヒの憂鬱』
 
 
 
平山夢明『ダイナー』
 
 
 
唐辺葉介『PSYCHE』
 
 
 
法月倫太郎『ノックス・マシン』
 
 
 
伊坂幸太郎『オーデュボンの祈り』『ラッシュライフ
 
 
 
 
 
 
森見登美彦『太陽の塔』
 
 
 
小山田浩子『穴』



穴


 
 
 
 
■その他
志田英邦『ゲーム・マエストロ1~5』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
多根清史『教養としてのゲーム史』
 
 
 
 
寺山修司『不思議図書館』
 
 
 
片山杜秀(編)『伊福部昭:ゴジラの守護神。日本作曲界の巨匠』
 
 
 
春日武彦『無意味なものと不気味なもの』
 
 
 
金子邦彦『カオスの紡ぐ夢の中で』
 
 
 
ブコウスキー『死をポケットに入れて』
 
 
 
ダンカン・ワッツ『偶然の科学』
 
 
 
サイモン・ウィンチェスター『博士と狂人-世界最高の辞書OEDの誕生秘話』
 
 
 
角山栄『シンデレラの時計-マイペースのすすめ』
 
 
 
梅津紀雄『ショスタコーヴィチ-揺れる作曲家像と作品解釈』
 
 
 
結城浩『数学文章作法 基礎編』
 
 
 
井上孝夫『世界中の言語を楽しく学ぶ』
 
 
 
 
■現在進行形で読んでる本
アンナ・カヴァン『ジュリアとバズーカ』

 
 
 ダニエル・T・マックス『眠れない一族』


 
クリスチャン・ブライアン『機械より人間らしくなれるか』
 
 
 
 
マンガ編の記事も書く予定なのでどうぞよろしく。

こんなご本を読みました2014年版(活字編2) [読書/感想/レビュー]

続き。
 
■海外文学
・現代文学への入り口
オースター『幽霊たち』

 
 
ブルー、ホワイトブラック。色の名前のついた登場人物。主人公の探偵に舞い込む不思議な依頼。現実と幻想が入り交じる不安な探偵小説。オースターはもっと読んでいきたい作家。
 
 
ジャック・フィニィ『盗まれた街』
 

 
医師である主人公のもとに奇妙な患者が現れる。なんでも肉親が偽物になってしまったというのだ…! 見知らぬものに侵略されていく恐怖を描くSF。邦題のセンスが素晴らしい。


ハインライン『ルナ・ゲートの彼方』
 

 
SF版「二年の休暇」。帯:「ひどいよハインライン!」。お察しを。


・短篇の楽しみ
コッパード『郵便局と蛇』
 
 
 
そこまで刺激的ではないけれど、なんとなく心に残る不思議な雰囲気の短篇集。「若く美しい柳」の最後の一文のためだけにこの本を買ってもよい。


サキ『サキ傑作集』
 
 

傑作「開かれた窓」。皮肉っぽい作風が多いが、個人的には次のルヴェルの方が好み。


ルヴェル『夜鳥』
 

 
人生の悲劇と喜劇、あるいは皮肉に満ちた短篇集。訳が古いのが良いが、若い人には読みづらいかも。名作「幻想」「或る精神異常者」のほか、「犬舎」「孤独」「フェリシテ」「ピストルの蠱惑」などなど。


パトリック・マグラア『血のささやき・水のつぶやき』
 
 

 
春日武彦の本(後出)で「長靴の物語」が紹介されていたので購入。他の話は個人的にはあまり好みではない。だけれど、「長靴の物語」のラストは本当に素晴らしいのでそのためだけにこの本を買ってもよい。


・異国の果実
パヴェーゼ『故郷』
 

 
イタリアの作家、パヴェーゼ。大学時代に交流のあったイタリア文学の先生がたいそう薦めていらっしゃった。次は『美しい夏』を読む予定。


ヴェルメシュ『帰ってきたヒトラー 上下』
 
 

もしも現代ドイツにヒトラーが蘇ったら? 生き返ったヒトラーが「ヒトラーの物まねをする」コメディアンとして成功していく姿を描く、タブーすれすれの問題作。この小説がドイツから登場したことに衝撃。上下巻ですがあっさり読めます。


カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)


 
来たるべきときを自覚ないまま過ごす日々、受け止められないまま過ぎていく日々。避けられない運命の中に見出す希望、そして……。そんなお話。


・古典
ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』
 

 
ゴシック小説の古典。もやもや感漂う読後感なのですが、もう一読すると全体像が見えてくる?
 

カミュ『異邦人
 

 
「太陽のせい」。
 
 
ルルー『オペラ座の怪人』

 
 
ミュージカルの方を見たので着手。だいぶ冗長なので、別段読んで新しい発見があったかというと、特に。

 
アゴタ・クリストフ『悪童日記』

 
 
これはヒット。できるだけ情感を排した簡素な文体で描かれる生々しい戦時下の生活。三部作の続きにも手を付けたいところ。


ウェルズ『モロー博士の島』
 

 
古典というのはだいたいタネが割れていて、今更感漂うのだが、やはり選り好みせずに読んでみるものである。十九世紀末にこの小説が書かれたことを鑑みれば、ネタバレ後の展開およびラストが素晴らしいのでおすすめ。
 
 
ガルシン『紅い花』


 
形容しがたい。お読みください。
 
 
ボッカッチオ『デカメロン 上下』
 

 
ペストで街から避難した十人の男女が一同に会して話をしあうという枠物語。説話や頓知、猥談なんかもあって意外と面白い。この河島訳では一部割愛されていたので今度全部読みたいところ。
 
 
シェイクスピア『ハムレット』


 
言わずと知れた四大悲劇のひとつ。引用の宝庫。悲劇の王子ハムレットが、王位を簒奪した叔父クローディアスに復讐する。戯曲であり、意外と読みやすい。
"「ホレイショー、天と地の間にはお前の哲学では思いも寄らない出来事がまだまだあるぞ。」"

こんなご本を読みました2014年版(活字編1) [読書/感想/レビュー]

はやいもので2014年ももう終わりですね。
今年読んだ本を簡単なコメント付きで紹介したいと思います。コメントを書いてるだけで年が明けそうなのでとりあえずリストだけ上げます。コメントはおいおい追加していく予定。。
※思い出せる分だけ挙げました。専門書などは割愛してます。
 
■作家で読む
・伊藤計劃と円城塔
伊藤計劃『ハーモニー』

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)


 
 
やっと読んだのだけれど、まちがいなく今年最大のヒット。限りなく医療福祉が進む未来はユートピアにしてディストピア。『虐殺器官』の作家が描く、「言葉」と「身体」と「社会」の極限。
この衝撃はいつか感想文にしてまとめようかと思います。
 
 
円城塔『Boy's Surface』『Self-Reference Engine』『これはペンです』『道化師の蝶』『オブ・ザ・ベースボール
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
複雑系作家の円城塔。普通のメタフィクションが「読むこと」を意識させるなら、円城塔は「読むこと」を解体する。文字と世界が万華鏡を覗くようにくるくるく
るくる回転し、特異な読書体験を味わえる。難解で、自分にとって理解の及ばない世界だけれど、それがただただ展開するのを眺めているだけで楽しい。
個人的には『Self-Reference Engine』、『これはペンです』所収の「良い夜を持っている」、『道化師の蝶』所収の「松の枝の記」、「オブ・ザ・ベースボール」のような比較的取っつきやすい辺りが好み。
『バナナ剥きには最適の日々』しかり『後藤さんのこと』しかり、タイトルにネタを仕込むなどなにげに洒落っ気が多い作家でもある。
 
 
伊藤計劃×円城塔『屍者の帝國』
 
 
 
円城塔が伊藤計劃の遺稿を引き継いで完成させた小説。伊藤の残した冒頭30ページの草稿からここまで話を広げるとは、という点では驚嘆な作品。読みやすいエ
ンターテイメントに仕上がっているが、随所に仕込まれたネタのもとを知らないと面白さが減ってしまう。逆に元ネタに詳しすぎても筋が推測できてしまうので
その辺りちょっと困った作品といえなくもない。
伊藤計劃と円城塔は同世代のデビューということで、仲も良かったらしい。伊藤計劃も「Indifference
Engine」(『Indifference
Engine』所収)なる作品も出しており、どこか暗合めいている(なお両者のタイトルの元ネタはバベッジの発明した階差機関[difference
engine])。


・小林泰三
小林泰三『玩具修理者』『海を見る人』『脳髄工場』『人獣細工』『肉食屋敷』『アリス殺し』『大きな森の小さな密室』『目を擦る女』『天体の回転について』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
友人にお勧めしてもらったので一気に消化。ハードSFの第一人者。ホラーあり、SFあり、ミステリありと大変幅広い芸風。反面、作品の面白さの幅も大変なもので、いったい面白さとは何かという究極的な問題を読者に常に問いかける作家でもある。
個人的には『玩具修理者』所収の「酔歩する男」、『海を見る人』所収の「海を見る人」「キャッシュ」「門」、『人獣細工』所収の「吸血狩り」「本」がおすすめ。
 
 
・カフカ『カフカ小説全集1~4』
 
カフカというのは僕にとって特別な作家であるけれども、これまで全部の作品を読んでいたわけではなかった。『変身』といくつかの珠玉の短篇(例えば「断食芸
人」や「掟の門」であったり「判決」や「流刑地にて」)を読んだくらいで、その他の長編については手をつけていなかった。
そこでこの機に全集を消化しようという気になったのであった。各巻のあらすじについては以下の通り。
 
 
 
 
第1巻『失踪者』:「アメリカ」として知られる長編。前半部のみで「火夫」という短篇になっている場合もある。ドイツからアメリカに渡った少年が理不尽なできごとに振り回されながら放浪する。
未完。
 
 
 
 
第2巻『審判』:銀行員ヨーゼフ・Kはある朝突然逮捕される。起訴された理由も罪もわからないまま、曖昧な裁判に翻弄されるKは、ある夜「犬のように」処刑される。未完(結末部は原稿があるが、全体としては未完)。
 
 
 
 
第3巻『城』:雇われ、ある寒村にやってきた測量士Kは雇い主のいる城になんとかしてたどり着こうとする。が、たどり着けない。未完。
 
 
 
 
 
第4巻『変身 ほか』:表題作ほか、「田舎医者」「観察」などカフカの短篇を収録。

感想文については長くなりそうなのでまたいつか。
 
 
・上遠野浩平『螺旋のエンペロイダーspin.1』『しずるさんと気弱な物怪たち』

 
 
 
 
il
最近追えてない。毎度おなじみブギーでポップなアレ系列も読まないとね。
 
 
・サン=テグジュペリ『人間の土地』『星の王子さま』
 
 
 
 
 
 
去年がサリンジャーの年だったとすれば、今年はサン=テグジュペリかな。
とあるマンガがきっかけで『星の王子さま』を随分久しぶりに読みました。
"「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思っているのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ。」"
『人間の土地』もそうですが、心が乾燥してひび割れたときに読みたい本ですね。
 

ノンデザイナーズ・デザインブック(感想文) [読書/感想/レビュー]

ノンデザイナーズ・デザインブック Second Edition

ノンデザイナーズ・デザインブック Second Edition

  • 作者: ロビン・ウィリアムズ
  • 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
  • 発売日: 2004/02/28
  • メディア: 単行本

知識のない人向けのデザイン入門本。

私自身かなりそういう方面に疎くて苦労していたので、何かの足しになるかなーと思って、読んでみた。

 

読んでみると、内容は非常にシンプルで、直観に反することはあまり出てこない。「ああ、なるほど-、考えてみれば確かにそうだよね」とうなづきながら読むようなタイプの本という印象。

 

メッセージは単純。以下の4つの原則に気を付けなさいというもの。

  • コントラスト
  • 反復
  • 整列
  • 近接

これを例を使ってわかるようにじっくり解説している。

 

衝撃的な事実というほどでもない。読んで「知らなかった!」っていうのはあまりない。だから魔法の処方箋と思って読んでもあまり得るものは少ないかもしれない。それよりか、デザインのためのちょっとした方針orコツと思って読むのがよさそう。私のようなまったくの素人にはそれで十分すぎるほど。

 

どれも、個別の場面では無意識でやっていることなんだろうけど、きちんと気を付けておかなければなかなかシステマティックにはできない。意識的にやる故意にやるということが重要なんだろう。

 

いったん何かの名前を呼ぶことができれば、あなたはそれを支配し、それを所有し、コントロールできるようになるのです。(p.12)

 

 

名前を呼ぶ=存在を認識する。存在を認識すれば、気を付けられる。見付けられる。

本文にもあるけど、やっぱり古人に曰く「知は力なり」ということかな。

 

 

 

私が読んだ版は絶版らしいので、新装版のリンクを貼っておこう。

 

ノンデザイナーズ・デザインブック [フルカラー新装増補版]

  • 作者: Robin Williams
  • 出版社/メーカー: 毎日コミュニケーションズ
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

色々な意味で頭がクラクラするような推薦図書リスト [読書/感想/レビュー]

お久しぶりです。

今日は雨傘Pのちょっとだけ黒い本棚からおすすめの本をピックアップしてみたよ!
なんとなく実験的だったり読んでて頭がクラクラしたり読後感が奇妙な本が中心。ほとんどが怪奇幻想ホラーミステリの世界です。
波長が合わない人はホントに合わないでしょうが、逆にはまったらクリティカル、な本が多いでしょう。

さ、目眩くステキな世界へ、いざ。


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『裏口からのDTM』(レビュー) [読書/感想/レビュー]

いつまでも演奏が上達しなくて残念な気分です。あーあ、いつか自分の曲が弾けるようになりたいなあ。

…ってことで(何が)、レビュー(試験運用中)第二弾はまたもや「裏口」。この前「作曲入門」が作曲入門だったので、流れ的に、ね? これもごく最近ブックオフで入手したものです。(同じシリーズの「MIDI」は持ってませんが、まあ古本屋で見かけたら買うかもしれませんね)

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『裏口からの作曲入門』(レビュー) [読書/感想/レビュー]

小人閑居して何とやら。
やはり暇をもてあますと駄目ですね、堕落して。

先週ブックオフでこの本を買ったので、いつぞやのエントリで書いたようなレビューなんてのを試しにやってみました。

普段文章を書かないものだから退化しているね、なんて思ったり。
気まぐれにやってみただけだから、必ずしも続くというわけではないですよ。

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